毎週金曜日、お昼になると食堂の方から陽気な沖縄音楽が流れ始めます。それを合図にオフィス利用者の方々は作業を止め、食堂に集まってきます。お目当てはてぃだまーるの沖縄そばです。オシャレな旦那さんと陽気な奥さんが夫婦で営む移動キッチンは、行く先々に沖縄の風を吹かせてくれます。
店名のてぃだまーるは沖縄方言のてぃだ(太陽)とゆいまーる(つながり)をつなげた造語。八ヶ岳に移住してきた当初、夫婦で農家を目指して野菜作りをしていたことから「八ヶ岳の太陽の恵みと人をつなぐ」という想いで名付けました。
それがどうして沖縄そばになったのかというと、奥さんが沖縄出身だったことと、東京で沖縄居酒屋のお店でバイトをしていたことに遡ります。「人が集まる賑やかな場所を作りたい」と思っていた奥さんが八ヶ岳に移住後、イベントでサーターアンダギーのドーナツ屋をやったところ好評だったことが後押しとなり、沖縄料理の飲食店をはじめることになります。最初は店舗型でしたが、人の集まるところに出向いた方が面白いと、現在の「移動販売の沖縄そば屋」というスタイルになりました。
看板メニューは「そーきそば」。歯ごたえのある硬めの太麺の上に、やわらかくジューシーに煮込んだ豚肉がたっぷり乗っています。素材にもこだわりがあり、小麦の栽培からこだわって作られた理想の麺を探し求めて仕入れています。だしはとんこつとかつおベースのオリジナル。とろっとろで味の染みたそーき肉は手間暇掛けた自家製です!
てぃだまーるは森のオフィスに定期的に出店するようになって今年で3年目になります。麺だけで物足りない人は大盛りやジューシーおにぎりの追加がオススメ。3時のおやつ用に買ったはずのサーターアンダギーは、揚げたての香りに抗えずデザートとして食べてしまうこともしばしば。オフィス利用者にとって、てぃだまーるは金曜の昼食に欠かせない存在です。
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